NHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」で、アドリブコントが観られるとは思わなかった! なんですか、あの「生まれたてのシカのような動き」って!

音楽プロデューサー、荒巻太一が天野アキに演技指導するシーン。瀕死の母親に会うために遠くから走ってきたんだから、もっと息が切れてなきゃ。あと、足なんかも、もう、わなわな震えて、こう、生まれたてのシカみたいに…」と、荒巻が言いながら生まれたてのシカの演技をすると、アキも母親役の鈴鹿ひろ美もつい吹き出してしまう、というもの。ふたりとも、演技でなく本当に笑ってたよね。アキなんかカメラから顔をそむけて笑う、という、コントでよくある笑いを見せない動きをしたもんね。

荒巻役の古田新太さんが、ようやく古田さんの魅力を発揮したように見えました。素敵です。関係ないですが、ボクはあなたのオールナイトニッポンは生涯忘れません!

太巻の人間味。ほか by 古田新太|スペシャル|NHK連続テレビ小説「あまちゃん」

たとえば、アキ(能年玲奈)と鈴鹿さん(薬師丸ひろ子)の立ちけいこを太巻が演出するシーンは、おいらのセリフは全部アドリブ。アキと鈴鹿さんはセリフが決まっていてそれでお芝居している。その芝居をおいらのタイミングで止めて、おいらのアドリブで演出をつけています。

引用元:太巻の人間味。ほか by 古田新太|スペシャル|NHK連続テレビ小説「あまちゃん」

NHKの朝ドラであんなものがよくOKになったなあ…と思ったけど、コント番組「サラリーマンNEO」のスタッフの方が手がけているんだよね。だから、ああいうコント風の演出も思い切ってできたんだろうなあ。

最近の「あまちゃん」は、細かいネタは少なくなってきた気がする。でも、全体が喜劇のようにコミカルになってきたなあ。朝ドラを観てるのか、コントを観てるのか、不思議な感覚になってきた。