109シネマズ名古屋で「22年目の告白―私が殺人犯です―」を観る。下手すると荒唐無稽になりかねないストーリーをしっかりまとめている入江悠監督の手腕。それに、あの役者さんの演技が!

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映画『22年目の告白 ―私が殺人犯です―』オフィシャルサイト

未解決のまま時効を迎えた連続殺人事件の犯人が殺人に関する手記を出版したことから、新たな事件が巻き起こるサスペンス。韓国映画『殺人の告白』をベースに、『SR サイタマノラッパー』シリーズなどの入江悠監督がメガホンを取り、日本ならではの時事性を加えてアレンジ。共同脚本を『ボクは坊さん。』などの平田研也が担当。日本中を震撼(しんかん)させる殺人手記を出版する殺人犯を藤原竜也、事件発生時から犯人を追ってきた刑事を伊藤英明が演じる。

引用元:映画『22年目の告白−私が殺人犯です−』 – シネマトゥデイ

あの役者さんの演技! やられた!

ボクが一番「おー!」と思ったところが一番のネタバレになりそうなので難しいんだけど、ある役者さんの演技がすごくてね。ボクが最初に抱いた印象どおりに、最後のどんでん返しの中心人物になってた。

その役者さん、うまくなったなあ……ってボクが言うのはおこがましいんだけどね。やっぱり、その時の印象のままなんだろうね。あんな感じですよ。久しぶりに会う大学生の甥を、ずーっと小さい頃のままのように扱う感じ。

入江悠監督の手腕が、この作品も光ってる

これだけの時間軸があり、連続殺人という被害者が多く出るものだと、情報を整理するのが大切だと思うんです。あれ、あの被害者って、どの時のものだっけ? って。

そういう情報の整理を、入江監督がうまくやっていると感じた。藤原竜也さん演じる男が記者会見をするシーンでは、プロジェクションマッピングのようにキーワードが会場に浮かび上がる。

現実ではなかなかみられない記者会見の手法だけど、あれがあるからボクの頭にキーワードが残ったんじゃないだろうか。

それに、ひとつひとつの事件の被害者を取り上げていたら上演時間が延びるから、ポイントになるで登場していたり。その影響で、少し影が薄くなっているという印象があるけど、それは入江監督がきちんと構成した跡だと思えばうなずける。

乱暴に扱ったら壊れてしまいそうなストーリーだと思うんです、この作品。ここまでまとめた入江監督の手腕、さすが。